「実家から通えるのに、世間体のために毎月数万円払うのって無駄じゃないですか？」
――この一言が、X（旧Twitter）上で静かな衝撃を呼んでいる。
発言の主は、ある飲みの席で実家暮らしを軽んじるような雰囲気を感じた会社の後輩。場の空気は一瞬にして凍りついたが、それ以上に多くの人の胸に「図星」が突き刺さった。投稿者である**くずまさん（@xwittererx）**も「俺もグサッと来た」と本音を漏らす。
「一人暮らし＝正義」ではない時代
実家暮らしへの偏見やマウント行為に対して、SNSでは「それ本当に意味あるの？」という疑問が渦巻く。「実家が東京駅徒歩圏なら出る意味ある？」「むしろ家計的にも合理的」「親の介護も考えて一緒に住んでる」など、実家暮らしを肯定するリアルな声が多数上がった。
中には、「親のすねかじり」と揶揄されることに反発し、「家事も家計も負担している」「むしろ一人暮らしの方が親に頼ってるケースもある」と反論する声も。
「ダサい」「恥ずかしい」って誰が決めた？
一方で、「恋人と泊まれない」など、生活の自由度という点で実家暮らしの不便を指摘する意見もある。また、「見栄を張るために払う家賃」と「自分の空間を持つ自由」のどちらを取るかは人それぞれ。価値観の多様化が進む今、「一人暮らしの方が偉い」とする風潮は、逆に時代錯誤との指摘も。
くずまさんは、自らも過去に「実家暮らし＝ダサい」という圧力を受けて家を出た経験を語りながら、「偏見の方が恥ずかしい」と振り返る。
世間体より、自分の選択を
SNSでの議論を通して見えてくるのは、「一人暮らしか実家暮らしか」ではなく、「どう暮らし、どう自立しているか」が本質だということ。
家庭の事情、経済状況、地理的条件、介護の必要性など、暮らし方は千差万別。誰かの「当たり前」は、別の誰かにとっての「非現実」だ。
今の時代に必要なのは、ステレオタイプから自由になること。
誰かの価値観で自分の暮らしを測るのではなく、「自分にとって何が最適か」を考える視点なのかもしれない。
◆Buzz Now編集部のひとこと
「実家暮らしVS一人暮らし」の論争、そろそろ”自分の生き方を尊重する”という第三の視点が求められているのかもしれませんね。皆さんはどう思いますか？
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